ぼくみん出版会について

こんにちは。ぼくみん代表の今津と申します。

ぼくみん出版会は、2025年に、ぼくみん(株式会社bokumin)が始めた出版レーベルです。

『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』などのご著書がある安達茉莉子さんとのご縁がきっかけで、三輪舎の中岡祐介さんと出会い、お二人を含めた多くの方々のご協力で、出版会を立ち上げることになりました。

正直なところ、ぼくたちのチームには、書店や出版社で働いた経験があるメンバーはいません。初めての刊行書籍となった『らせんの日々 作家、福祉と出会う』(安達茉莉子著)においても、編集から流通、管理まで出版にまつわる一式を、三輪舎さんに手伝ってもらい、今も学びながら取り組んでいるところです。

ただ、ぼくたちは書店でも出版社でもなかったのですが、どういうわけか、本がやたらと好きなメンバーで集まっています。「本が好き」というより、本がなくては生きていられない、落ち着かない、と言ったほうが近いかもしれません。生活の糧とでもいうのでしょうか。ぼく自身、大学生だった20歳の夏から、生きるために本を読み、それをよすがにして、ここまで生き長らえてきました。本がぼくのコーチであり伴走者でした。

そんなぼくたちにとって、さまざまなご縁から、あれよあれよと流れるように出版会を始められたことは、とてつもなくありがたいことだなぁと思っています。

少しだけ、ぼくたちの自己紹介をさせていただきます。

ぼくたちは、2019年、SOCIAL WORKERS LABというプロジェクトを立ち上げ、そこから法人化したチームです。今は株式会社と一般社団法人のふたつの法人でやっていて、京都市内と滋賀の高島市に拠点をかまえて活動をしています。

ぼくたちは設立当初から、大学生を含めた10代20代とともに、出会い、語り合い、問い、動き、学び合う、そんな場づくりに取り組んできました。

時代は混迷や分断を深め、世界は転換期にあるようにも見えます。これからどうやって生きて、働いていけばいいのだろうか。今という時代、そんな迷いや不安、葛藤を抱えるのは当然のようにも思えます。きっとぼくたちは、どこにも行き場のない問いを抱えてしまっているのかもしれません。

そんな背景のもと、ぼくたちは今を突破し、これからをつくるため、大学生ほか10代20代の若者世代と、経験あるデザイナー、編集者、コーチ、ファシリテーター、プロジェクトマネジャー、地域活動家、編集者、社会福祉家、思想家、大学教授、組織開発コンサルタント、インターミディエイターなど、さまざまな肩書きや持ち味をもったメンバーが入り混じって活動しています。ぼくみん出版会も、そうした動きのなかで生まれました。

本や人間には、AIには代替できない魅力やおもしろさがあります。ぼくたちはそんな思いを大切にしながら、これからも活動を展開してまいります。そして、これを読んでいただいている皆さまと、これからをつくる活動をともにできれば、と願っております。

2025年3月16日

ぼくみん出版会を代表して
今津新之助